応用情報技術者試験(AP) 平成23年秋期試験 問75

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応用情報技術者試験(AP) 平成23年秋期試験 問75

経営会議で来期の景気動向を議論したところ、景気は悪化する、横ばいである、好転するという三つの意見に完全に分かれてしまった。
来期の投資計画について、積極的投資、継続的投資、消極的投資のいずれかに決定しなければならない。
表の予想利益については意見が一致した。
意志決定に関する記述のうち、適切なものはどれか。

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ア 混合戦略に基づく最適意志決定は、積極的投資と消極的投資である。
イ 純粋戦略に基づく最適意志決定は、積極的投資である。
ウ マクシマックス原理に基づく最適意志決定は、継続的投資である。
エ マクシミン原理に基づく最適意志決定は、消極的投資である。







答え エ


【解説】
ゲーム理論(Game Theory)は、複数の人間による合理的な意思決定の方法を考える理論です。この問題のように将来の起こり得る状態は予想できても、その発生確率が不明である場合の意思決定の判断基準として用いられます。

混合戦略
利得を最大化しようとするために、各選択肢をある比率で選ぶ戦略です。ジャンケンでいえばグー・チョキ・パーを組み合わせて使うということになります。

純粋戦略
ある一つの選択肢を確定的に選ぶ戦略です。ジャンケンでいえばグー・チョキ・パーのいずれかを出し続けるということになります。絶対優位・絶対劣位の状況でとられる戦略です。

マクシマックス原理
各戦略を選択した場合に得られる最大利得が最も大きくなる戦略を選ぶ楽観的な考え方です。

マクシミン原理
各戦略を選択した場合に得られる最小利得が最も大きくなる戦略を選ぶ保守的な考え方です。

ア 混合戦略は、ゲーム理論で使用する戦略でありこの問題では使用しません。
イ 純粋戦略は、ゲーム理論で使用する戦略でありこの問題では使用しません。
ウ マクシマックス原理では、各投資計画の最良値を比較し
  それが最も良い投資計画を選ぶので、この場合は積極的投資になる。
エ マクシミン原理では、各投資計画の最悪値を比較し
  それが最も良い投資計画を選ぶので、この場合は消極的投資になる。





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